六代目山口組・司忍組長の84歳誕生祝賀会に見る「和平路線」と「分裂勢力存続」の行方
六代目山口組の司忍組長
日本最大のヤクザ組織・六代目山口組の司忍組長が1月25日に84歳の誕生日を迎えた。この日、直系組長らが愛知県瀬戸市に本拠地を置く十代目瀬戸一家に集まり、新年会を兼ねた祝賀会が開催された。
年末には恒例の餅つき大会も執り行われたが、こうした動きを見ると、去年4月に抗争終結宣言を出すまで、10年もの間、世間でいう抗争状態にあったとは信じられないのではないだろうか。それほど抗争終結宣言を出してからの六代目山口組の動きは目まぐるしい。
周知の通り、絶対的指揮官として、六代目山口組発足からナンバー2の座を務めていた髙山清司若頭(当時)が、新設された名誉職となる「相談役」に就任すると、矢継ぎ早に新人事を発表した。その目まぐるしい動きに業界内では、こんな噂が囁かれていた。それは「山口組の代替わり」。つまり七代目体制に移行するのではないかと囁かれていたのだ。
山口組の中興の祖と言われる三代目山口組・田岡一雄組長の時代から、山口組の次の代を禅譲されてきたのは「若頭」となる。昨年4月、そのポストには、髙山相談役の後任として、竹内照明若頭が就任した。必然的にそれは、七代目体制への布石と言えるだろう。
去年の時点で一部の関係者らは、「(2025年)11月までに新体制に移行を済ませて、その後、七代目体制へと代替わりするのではないか」「いや事始め(12月13日)まではそのままで、その後ではないか」とさまざまな噂が囁かれていたのだ。
そうした噂を払拭してみせたのが、1月25日に行われた司組長の誕生日を祝う祝宴だろう。その雰囲気からは、六代目体制がこれからもしばらく続いていくことが、改めて証明されたのではないだろうか。その上で、その先を見据えたのが、竹内若頭の就任を軸にした新人事ということではないか。
一方で六代目山口組から分裂し、その後も勢力を衰退させながらも存続し続ける、神戸山口組、池田組、絆會。そして現在は指定団体としても認定されていない二代目宅見組は、どこへ向かっているのだろうか。六代目山口組と違い、存在こそしているものの、次世代へと受け継がれていく可能性が極めて低いと思われる。ならばなぜ、解散することなく、現在も存続しているのか。