衰退から復活へ—東声会「代替わり」を可能にした六代目山口組の思惑

東京・六本木にある東声会の本部事務所
山口組と東声会の歴史は古く、60年以上にわたって親戚関係が続けられている。そうした歴史の中、ヤクザに対する厳罰化が進み、名門組織である東声会は組織の衰退を余儀なくされていた。それは指定暴力団の指定を外されるほどとなっていた。
そこで立ち上がったのが、三代目山口組時代から親戚関係にあった六代目山口組であり、六代目山口組の中で最大勢力となる四代目弘道会であったと言えるだろう。
東声会が抱える問題の中には、六代目山口組から離脱し、絶縁処分を受けた池田組の存在もあったと業界内では囁かれているというのだ。
ヤクザ社会にあって、絶縁処分とは永久にヤクザ社会から排除することを意味するもっとも重い処分である。
ヤクザ組織はあくまで各々の組織によって運営されているため、組織間の取り決めや規律といった細かな方針において異なる面がある。要するに所属する上部団体のルールが配下組員たちのルールとなるというわけだ。
そうした独自の形態でヤクザ組織は存在しているのだが、それでもヤクザ業界全体の共通事項の掟というものがある。それは、たとえ他の組織のことでもあっても、そこから処分された人間とは交友関係を結ばないということだ。それぞれの組織によって独自の文化を持つヤクザ組織も、そうした掟により秩序が保たれていると言えるのではないだろうか。
その秩序が六代目山口組の分裂により、一時、乱れることになったのだが、それも六代目山口組の制圧によって終止符が打たれた。しかし六代目山口組から離脱し、絶縁などの処分を下された組織は組織を衰退させ続けながらも、解散していない。
ただ表立っての活動などが聞こえてくることは極端に少ない。特に離脱し処分された組織のシノギ面においては、困窮を極めているのではないだろうか。