お台場劇場、再び燃え上がる! 根底から蘇るフジテレビ問題

フジテレビが発表したドラマ制作に関する謝罪声明。主演の佐藤二朗と橋本愛の「心労」に深くお詫びする内容だったが、その舞台裏ではキャスティング段階からのボタンの掛け違い、そして前回の「フジ騒動」の教訓を何一つ生かせていない局の体質が露呈していた――自らもドラマ制作に深くコミットし、撮影現場の酸いも甘いも知り尽くした作家・沖田臥竜が、慢心ぶりが染み付いたテレビ局が抱える致命的な「他人事の病」を一喝する。
UL編集部 2026.07.08
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 文春の記事に対して、無防備な自社保身のために中途半端な反論をすれば、無様を晒すことになる。なぜそれがフジには分からないのだろうか。当然、二の矢、三の矢が放たれるということすらも、フジのお偉いさん方は分からなかったのだろう。 それならば前回のフジ騒動で、何のために世間を巻き込んでまで経営陣を刷新したのだと言われても仕方あるまい。以下に公式の声明を引用する。

「当社は、本件に関し、関係者間の情報共有、配慮事項の確認・調整、撮影継続に係る判断等、当社の制作側としての対応について厳しいご意見があることを真摯に受け止めております。ドラマ制作の場を預かる立場として、関係者の心理的負担を可能な限り軽減し、安全に制作へ参加できる環境を確保することは当社の責任でありました。当社として一定の環境調整を実施したものの、関係者の負担を十分に軽減することができなかったこと、また、当事者間の関係の修復に至らなかったことについて、心苦しく思っております。特に、主演を務めたお二人の俳優に対して、多大なるご負担とご心労をお掛けする実態となっていることについては、これまで個別にお詫びと説明を行ってまいりましたが、改めて、この場をお借りして、深くお詫び申し上げます」(フジ公式サイト・「当社ドラマ制作に関するご説明」抜粋)

 要するにだ。フジの表現で言えば、主演の佐藤二朗さんと橋本愛さんに「多大なるご負担とご心労」をかけたと言って謝罪しているのである。もちろん「やるべきことはやっています!」と、経緯と共に言い訳を添えてだ。見苦しい限りである。

声明を出すたびに拡大する「二次被害」

 この声明文を見て、世論がどう思っているか代弁してやろうか。

 「またかよフジ」と大勢が思っているのだぞ。

 そして、「二次被害を防止するにあたって――」とフジが言いながら、声明文を出すたびに佐藤二朗さんと橋本愛さんにネット民が群がり、結果として2人は心労をさらに募らせるという、完全な逆効果になっている事実に本当に気づいているのか。

 フジ騒動以来、「フジの人間は変わったね!」なんて言葉は、少なくとも私の耳には聞こえてこない。逆にフジ関係者から聞こえてくる話と言えば、「フジ騒動で大変なんですよ~」という声ばかりだぞ。なぜ内部でそんな声が未だに蔓延しているのだ。理由は簡単である。全員が他人事だと思っているからだ。

 少なくとも私は、今のフジにドラマを作る環境なんて整っていないと思っている。なぜならば、現場の人間が「フジ騒動でウチも大変なんですよ~」みたいなことを平気で口にできるからだ。

「ウチもあの問題以降、一生懸命にやっています!」という気概を感じることがないからだ。私に言わせれば、佐藤二朗さんも橋本愛さんも、フジのドラマなんかに出演したお陰で、被害者となってしまっているではないか。

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