米倉涼子「身柄拘束寸前」だった“薬物疑惑”の闇―記者クラブでさえ知り得ない逮捕手続きがなぜスクープされるのか
米倉の薬物疑惑を執拗に報じる「週刊文春」(1月15日号・画像左)は、ついに逮捕状が発布されていたことまでもスクープ
薬物疑惑を当局にリークしたのは誰だ?
新年第1号となる1月8日発売の「週刊文春」の紙面にも、当編集部で配信したばかりの女優・米倉涼子の薬物疑惑が報じられている。
そこには厚労省関東信越厚生局麻薬取締部・通称「マトリ」(以下、マトリ)に昨年2月上旬に情報提供があったという情報を文春が掴んだと報じられており、昨年8月には――「やめられない域に達している」との感触を得て、裁判所に根拠を提示した上で、捜索差押許可令状を取った――(文春記事引用)と書かれている。そして驚くことに「マトリは昨年10月上旬、麻薬取締法違反容疑で、米倉とX氏(米倉の恋人とされるアルゼンチン人男性)の逮捕状を請求していた」と言うのだ。
結果として二人の逮捕状は発付され、二人の身柄を拘束した際の留置先まで決まっていたと書かれている。文春サイドの米倉に対する取材力を見る限り、それが眉唾であるとは考えにくい。実際、米倉自身も昨年12月16日に公式サイトで、文春が報じたマトリによる家宅捜索の事実を認めている。
そして今後も捜査に協力していく旨の声明を出していることから、疑惑の渦中にいることは間違いないだろう。ただ、一度発付された逮捕状が執行されないなんてことが本当にあるのだろうか。
確かに文春の記事にもあるように、裁判所から発付された逮捕状には効力期間が存在する。それを過ぎれば逮捕状が持つ効力は失効するのだが、それはあくまで建前であって、時効が成立していない案件の場合、延々と更新され続けるのが逮捕状なのだ。公訴時効前の事件については、一度発付された逮捕状は更新され続けることになる。
つまり「逮捕できなかったから、今回は一度見送るか」とはならないのだ。これについて刑事事件事情に詳しいジャーナリストもこのような見解を示している。
「一度出された逮捕状を更新しないなんてことはあり得ない。つまり相手の状況など関係なく延々と更新される。それがある意味、逮捕状が持つ重みです。当局の事情はもちろんある。今回のように米倉と共犯関係にある米倉の彼氏を同時に逮捕したいと考えるのは当然だろう。だが、例えばそれを空振ったとしても逮捕状の効力は生きているので、片側だけでも逮捕される。例えば日本から海外に行く時や運転免許証の更新などです。逮捕状が出ていれば、そこで必ず身分を照会されるので、容疑者として逮捕される。ただ逮捕状が出ても、身柄を拘束することなく、在宅に切り替えて取調べを受けるケースはあります。とにかく米倉に共犯関係者がいたとしても、逮捕状が出ているならば身柄は拘束されるでしょうし、身柄がどこにあるか分からなければ、指名手配をされてもおかしくないはずだと考えられるのですが……」
かつ、米倉の逮捕状が発付されたというようなことを、秘密裏に捜査されている段階で記事化するには、相当なリスクが必要になるのではないか。なぜならば、裁判所が定める「逃亡のおそれ」や「証拠隠滅のおそれ」に抵触するからだ。そこに疑問符が残りながらも、誰に非があるかと論じるとすれば、本人に帰結するだろう。それは不運かもしれないが、誰もが知る著名人でありながら、疑いの目を向けられる事態になっているからだ。
しかし、なぜ米倉はマトリから薬物疑惑への関与を疑われることになったのか。その根拠となる一つの噂は編集部は耳にしている。そして、過去の米倉に纏わる黒い影もだ。
米倉の自宅に家宅捜索がかけられたのが、昨年8月20日。この後すぐとなる9月1日にある企業の会長を務める大物財界人が、経営トップとしてコンプライアンス意識の欠如と社内外からの信頼失墜を理由に、その職を辞任している。この2つの点は、ひとつの線で結ばれるのか――。