ヤクザ、セクシー女優、そして消えた「本命女優」捜査網―芸能界をも侵食する「薬物汚染」の暗部
沢尻エリカ逮捕の裏で密かに進められていた「本命女優」の捜査ファイル、そしてコロナ禍の陰で消えた疑惑の真相とは――事件の深層と、芸能界・裏社会を侵食する「薬物汚染」の実態に迫る。

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暴排条例の死角となった「ラブホテル」
あまり知られていないかも知れないが、暴力団排除条例以降、ヤクザの組員が宿泊施設としてラブホテルを利用する機会が増加している。
その理由は、反社会的勢力の利用をホテルサイドが禁じているため、ホテルに宿泊する際、反社会的勢力であることを隠して申込み、署名をすれば、逮捕されてしまうからだ。それは平気で2年前に遡ってまで逮捕されることもある。
その点、プライバシーが優先されるラブホテルでは、宿泊時にそういった名前の記載がない。そのための苦肉の策として、組員たちはラブホテルを宿泊施設として使用する機会が多くなったのだ。
8月25日、都内のホテルの一室で六代目山口組傘下組織組員とセクシー女優が麻薬取締法違反容疑で逮捕された。
逮捕された組員は特殊詐欺などで既に逮捕されており、今回の逮捕容疑は7月14日に豊島区のホテルに当局が踏み込んだ際、コカインを所持し使用した容疑となる。
組織によって規律は異なるのだが、六代目山口組ケースで言えば、薬物を使用することも、シノギとして触ることも禁じられている。
しかし、実際は薬物事案で逮捕されるケースが後を絶たない。
マトリ発祥の歴史
数ある薬物の中でも特に覚醒剤は、SEX依存症になるほどの快楽効果があると経験者たちが口にする。
一方のコカインはそうした効果もある一方、効果が覚醒剤よりも短く、覚醒剤よりも尿検査の陽性反応が出る期間が短いといわれている。
例えば、覚醒剤ならば、通常、尿から覚醒剤反応が抜けるまで7日から10日かかると言われているのだが、コカインならば1日、2日経てば、尿検査をされても反応しないと言われている。
コカインは覚醒剤と比較し、一度に使う使用量が圧倒的に多いことから、ひと昔前までは、金持ちの遊びと呼ばれていた時代もあった。
一方で市場に出回れば、人格を滅ぼすと恐れられたのがヘロインであった。しかし日本では薬物界隈でもヘロインは出回っていない。
それはなぜか。麻薬取締部・通称・マトリによって裏市場に出回ることを完全に防がれたからであった。
そもそもマトリは、ヘロイン撲滅のために設立されたのであった。そしてヘロイン撲滅に無事、成功をおさめた麻薬取締部は、そこから薬物全般を対象として取り締まるようになり、現在に至るのである。
その昔、金持ちの遊びと言われたコカインだったが、今では若者たちの間や著名人の夜の遊びとしても、使用されるケースが増加しているという。
マクドナルドを関西ではマクド、関東ではマックというように、コカインにおいても関西と関東では通称名が違う。
関西では「チャリンコ」と呼ばれ、関東では「チャーリー」と呼ばれていたのだ。
数年前のこと。ある大物女優のコカイン疑惑が噂され、麻薬取締部がその女優の動向に目を向けたことがあると言われている。